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スイングは悪くないのにスコアが安定しない人へ、TPIで考える18ホールを支える身体機能

21 分前
読了時間: 9分

「練習場では良い球が打てる」

「前半はスイングもスコアも悪くない」

「でも後半になると、少しずつミスが増えてくる」


このような経験はないでしょうか。


後半になると、

  • フィニッシュが取りにくくなる

  • 身体が起き上がる

  • 切り返しでタイミングが合わなくなる

  • ドライバーが曲がり始める

  • アイアンの当たりが薄くなる

  • アプローチやパッティングまで不安定になる

こうした変化が起きると、「スイングが悪くなった」と考えがちです。


もちろん技術的な要因もあります。

しかしTPIの考え方で見ると、もう一つ確認したいことがあります。

それは、

そのスイングを支えている身体機能が、18ホール持続しているか?ということです。


良いスイングを1回作れることと、18ホールにわたって同じ動きを繰り返せることは、同じ能力ではありません。


ゴルフは「1回のスイング」を競うスポーツではない


練習場では、自分のタイミングで休みながらボールを打つことができます。

しかしラウンドでは状況が大きく異なります。


歩く。

坂を上る。

傾斜から打つ。

待つ。

再び歩く。

そしてショットする。


これを数時間繰り返します。

さらにゴルフでは、ドライバーだけを振っているわけではありません。


フルショット、アプローチ、バンカー、パッティングと、異なる姿勢や身体の使い方を何度も繰り返します。


そのため後半になるほど問題になるのは、

「スイングを知っているか」ではなく、「そのスイングを作れる身体が残っているか」

という部分です。


TPIではスイングだけでなく「身体」を見る


TPIでは、ゴルフスイングのエラーを見るだけではなく、その背景に身体的な制限がないかを評価します。


例えば、

  • 胸椎は十分に回旋できるか

  • 股関節はスムーズに動くか

  • 骨盤と胸郭を別々に動かせるか

  • 前傾姿勢を維持できるか

  • 片脚で身体を支えられるか

  • 下半身と体幹を安定させられるか

といった身体機能です。


ここで重要なのが、

評価のときにできることと、ラウンド後半でもできることは必ずしも同じではないという点です。


最初は問題なく動けていても、疲労によって身体の余裕がなくなると、もともとギリギリだった身体機能がスイングに現れやすくなります。


後半に崩れやすい4つの身体機能



① 股関節で身体を支える能力

ゴルフでは、股関節が非常に重要です。

バックスイングではトレイル側の股関節。

ダウンスイングからフィニッシュではリード側の股関節。

それぞれで身体を受け止めながら回旋する必要があります。


しかしラウンドが進み臀部や下肢が疲れてくると、

「股関節で身体を支えながら回る」

ことが難しくなる場合があります。


すると、

股関節で受け止められない↓骨盤が流れる↓上半身も移動する↓クラブの軌道が変わる↓ミート率が低下する

といった変化が起こりやすくなります。


前半ではできていたフィニッシュが、後半になると急に不安定になる人は、スイングだけでなく下半身の支持能力にも目を向ける必要があります。


② 体幹の安定性

体幹の役割は、身体をガチガチに固定することではありません。

ゴルフでは下半身で生み出した力を、骨盤・体幹・胸郭を通して上半身へ伝えていきます。


そのため必要なのは、

動きながら姿勢を安定させる能力

です。


体幹が疲れてくると、

  • 前傾姿勢が保ちにくくなる

  • 骨盤が前へ出る

  • 上半身が起き上がる

  • 身体が左右へ流れる

といった代償動作が現れることがあります。

これは「急にスイングを忘れた」のではありません。

身体が同じ姿勢を維持できなくなり、結果としてスイングが変わっている可能性があります。


③ 骨盤と胸郭のセパレーション

TPIでも重要になる考え方の一つが、骨盤と胸郭を別々に動かす能力です。

バックスイングからダウンスイングでは、下半身と上半身が完全に同時に動くわけではありません。

骨盤と胸郭がそれぞれ役割を持ちながら連動することで、スムーズな回旋が生まれます。


しかし疲れてくると、

  • 骨盤と胸郭が一緒に回る

  • 下半身が止まり腕だけで振る

  • 切り返しで上半身が先に動く

といった変化が起こることがあります。


つまり、

セパレーション能力の低下↓身体の回転順序が変化↓クラブを手や腕で調整↓タイミングの再現性が低下

という流れです。


後半になると「急に手打ちになる」という方は、腕だけを見るのではなく、身体の分離能力が維持できているかを確認する必要があります。


④ バランス能力

ゴルフでは、完全な静止状態でスイングするわけではありません。

身体を回しながら、左右の足裏への荷重を変化させています。


さらにコースでは、

  • 左足上がり

  • 左足下がり

  • つま先上がり

  • つま先下がり

といった傾斜にも対応しなければなりません。


疲労すると、こうした環境への対応力も低下しやすくなります。


バランスが崩れると身体は転倒を防ぐことを優先するため、

  • 身体を固める

  • 上半身を起こす

  • 足を踏ん張る

  • 腕でクラブを操作する

といった代償を使うことがあります。


後半になるほど傾斜からのショットが難しく感じる場合、単なる集中力不足ではなく、バランスを保つ身体機能そのものが低下している可能性も考えられます。


「疲れた=筋力が落ちた」だけではない

ラウンド後半の疲労というと、

「脚の筋力がなくなった」

と考えがちです。


しかし実際には、それだけではありません。


疲労すると、

可動性安定性バランス姿勢保持身体の分離動作のタイミング

など、さまざまな要素に影響が出ます。

つまりゴルフに必要なのは、単純な筋力だけではなく、

身体機能を長時間維持する能力です。

ここが、一般的な筋力トレーニングだけではなく、ゴルフに合わせたフィジカルトレーニングを考える理由です。


「できる」ではなく「繰り返せる」が大切

例えば片脚立ちを10秒できたとします。

それだけなら問題ないかもしれません。

しかし、

  • 何度繰り返しても安定しているか

  • 動作を加えても姿勢を維持できるか

  • 疲れても同じ質で行えるか

まで考えると話は変わります。


ゴルフも同じです。

1回のスクワットができる。

1回胸椎を回せる。

1回片脚で立てる。

それだけではなく、

その身体機能をラウンド中に何度も再現できることが重要です。


ゴルフにおけるフィジカルとは、

「最大能力」だけでなく、「再現できる能力」

でもあります。



18ホールを支えるためにおすすめしたいトレーニング

ゴルファーが後半まで身体機能を維持するためには、一つの筋肉だけを鍛えるのではなく、複数の機能を組み合わせることが重要です。


例えば、

スプリットスクワット

左右それぞれの脚で身体を支えながら、股関節・膝・足関節を連動させます。

下半身の筋力だけでなく、左右差や骨盤の安定性も確認できます。


片脚RDL

片脚で身体を支えながら股関節を使います。

臀部・ハムストリングスだけでなく、足裏・骨盤・体幹を協調させる必要があります。


パロフプレス

外から加わる回転力に対して、骨盤と体幹を安定させます。

ゴルフに必要な「動かされても姿勢を保つ能力」を鍛えます。

骨盤を安定させた胸郭回旋

骨盤を大きく動かさずに胸郭を回旋します。

セパレーション能力を確認しながら、上半身と下半身の役割分担を学習します。


キャリー系トレーニング

ダンベルやケトルベルを持って歩きます。

姿勢・体幹・握力・下半身を使いながら移動するため、ラウンドに必要な「身体を長時間支える能力」とも相性の良いトレーニングです。



プロでもアマチュアでも「疲れれば身体は変わる」

プロゴルファーだから疲れないわけではありません。

アマチュアだから必ず後半に崩れるわけでもありません。

競技レベルに関係なく、人間の身体は疲労によって変化します。


違いが出るのは、

疲れてもどこまで動作の質を維持できるかです。


高いレベルになるほど、

  • 身体機能

  • コンディショニング

  • 栄養

  • 水分補給

  • ウォームアップ

  • リカバリー

まで含めて、18ホールのパフォーマンスを考える必要があります。


スイングだけを磨いても、そのスイングを支える身体が維持できなければ、ラウンド後半の再現性は低下します。


「後半に崩れる」は身体からのヒントかもしれない

14番、15番あたりから急にミスが増える。

フィニッシュが取れなくなる。

身体が起き上がり始める。

切り返しが速くなる。


こうした変化が毎回同じタイミングで起きるのであれば、それは単なる偶然ではないかもしれません。

むしろ、

「この辺りから身体機能を維持できなくなっています」

という身体からのヒントとして考えることもできます。

だからこそ、ラウンド後半に崩れる人ほど、

「どんなミスが出たか」

だけではなく、

「そのとき身体に何が起きていたか」

を見ることが重要です。


美ライトフィットネスでは、TPIの考え方をもとに、

  • 胸椎の回旋

  • 股関節の可動性

  • 骨盤と胸郭のセパレーション

  • 体幹の安定性

  • 片脚での支持能力

  • バランス

  • 前傾姿勢の維持

  • ゴルフ動作における代償動作

などを確認します。


そして単に、

「できる・できない」だけでなく、

ゴルフの中でその身体機能を繰り返し使えるか

という視点も大切にしています。


スイングは悪くない。

練習では当たる。

前半も悪くない。

それでも後半にスコアが乱れるのであれば、スイングだけを修正する前に、一度身体側にも目を向けてみてください。

良いスイングを作る身体と、良いスイングを18ホール続ける身体は、同じではありません。

18ホール最後まで身体機能を維持できること。

それが、スイングの再現性と安定したスコアを支える、もう一つの重要なフィジカル能力です。


まずは、

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