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アプローチでダフリ・トップが出る人へ

  • 12 分前
  • 読了時間: 8分

手先ではなく「姿勢を保つ能力」を見直そう


「練習場では打てるのに、コースではアプローチでダフる」

「今度はダフらないようにと思ったらトップしてしまう」

「短い距離なのに、なぜかインパクトが安定しない」


アプローチでこのようなミスが続くと、


「手首を使いすぎているのかな?」

「もっとボールを右に置いた方がいい?」

と、クラブの振り方を修正したくなるかもしれません。


もちろん、ボール位置やクラブの使い方など技術的な要素は重要です。

しかし、何度フォームを直してもダフリやトップを繰り返す場合、確認してほしいのが、


「アドレスで作った姿勢を、インパクトまで保てているか」

という身体側の問題です。


アプローチはスイングが小さいからこそ、わずかな身体の上下動や前後のズレでも、クラブヘッドが地面へ入る位置が変わります。


つまり、アプローチの再現性を高めるには、

クラブを正確に動かす能力だけでなく、クラブを動かすための“土台”を安定させる能力

が重要なのです。


ダフリとトップは反対のミス。でも原因が同じこともある


ダフリは、クラブがボールより手前の地面に入りすぎるミスです。

一方、トップはクラブがボールの上側に当たるミスです。


一見すると正反対ですが、どちらも、

クラブヘッドの最下点が安定していない

という点では共通しています。


例えばアドレスした位置から身体が上下すれば、ボールと身体の距離が変わります。

また身体が前後に動けば、クラブが地面へ入る位置も変わります。


そのため、

身体が沈む↓クラブが地面へ近づく↓手前に入りやすくなる

反対に、

身体が起き上がる↓クラブと地面との距離が広がる↓ボールの上側に当たりやすくなる

ということが起こる可能性があります。


だからこそ、

「ダフったからクラブを浮かせよう」「トップしたからもっと下へ振ろう」

と手先だけで修正すると、今度は反対のミスが出ることがあります。


アプローチは「最下点を管理する」ショット


フルスイングでは大きな身体の回転やクラブスピードが必要です。

一方、アプローチではそれほど大きな力は必要ありません。


その代わり重要になるのが、

クラブヘッドを毎回ほぼ同じ高さ、同じ位置へ戻すこと

です。


そのためには、

  • 頭の高さ

  • 骨盤の位置

  • 前傾角度

  • 足裏の荷重

  • 胸郭の位置

などが大きく変化しないことが重要になります。


言い換えると、

アプローチは「クラブと地面との関係をコントロールするショット」

でもあります。

その土台となるのが姿勢です。



前傾姿勢は「背中」で作るのではありません


アプローチでは軽い前傾姿勢を取ります。

この前傾を、

「背中を丸めて作る」

「膝を深く曲げて作る」

という方もいます。


しかし、安定した前傾姿勢を作るために重要なのは股関節です。

股関節から身体を折りたたむ動きを「ヒップヒンジ」と呼びます。


ヒップヒンジがうまくできると、

  • 骨盤

  • 背骨

の位置関係を保ちながら前傾しやすくなります。


逆に股関節から前傾できないと、

  • 腰を丸める

  • 膝を必要以上に曲げる

  • お尻が前へ出る

  • スイング中に身体が起き上がる

といった代償が起こることがあります。


アプローチで毎回姿勢が変わる人は、ストローク以前に、

「前傾姿勢を無理なく維持できる身体か」

を確認する必要があります。


「頭を動かさない」だけでは解決しない


アプローチでも、

「頭を残してください」

「頭を上下させないように」

と言われることがあります。


確かに、頭が大きく動けば身体全体の位置関係も変化します。

しかし、頭だけを無理に固定するのはおすすめできません。


なぜなら頭は、骨盤や背骨の上に乗っているからです。

足元が不安定だったり、骨盤が動いたりすれば、その影響は最終的に頭にも伝わります。


つまり、

足元が動く↓骨盤が動く↓体幹が動く↓頭の位置も変わる

ということです。


頭を止めることよりも、

頭が大きく動かなくても済む身体の土台を作ること

が重要です。


アプローチでも「セパレーション」が重要


アプローチでは、フルスイングのように大きな捻転差は必要ありません。


しかし、

下半身を安定させながら、上半身を必要な範囲で動かす能力

は重要です。


例えばテークバックで胸郭を動かしたときに、

  • 骨盤まで大きく回る

  • 膝が左右へ流れる

  • 足裏の荷重が大きく変わる

状態では、身体全体がボールに対して動いてしまいます。


その結果、クラブヘッドの最下点も安定しにくくなります。


パッティングと同様に、

「必要なところだけ動き、それ以外は安定する」

というセパレーション能力は、アプローチの再現性にも関係します。


アプローチのために確認したい4つの身体機能


① ヒップヒンジ

最初に確認したいのが、股関節から前傾できるかです。

壁から少し離れて立ち、お尻を後ろへ引いて壁へ触れるようにしてみます。

このとき、

  • 膝だけが前へ出る

  • 腰が大きく丸まる

  • 背中だけを倒す

状態にならず、股関節を中心に身体を折りたためることがポイントです。

ヒップヒンジができると、アドレスからインパクトまで前傾姿勢を保ちやすくなります。


② 足裏の荷重とバランス

アプローチでは大きな体重移動は必要ありません。

そのため、足裏で安定して地面を捉えられることが重要です。

アドレスしたときに、

  • つま先側へ乗りすぎる

  • かかと側へ乗りすぎる

  • 左右へ大きく揺れる

といった状態があると、スイング中にも身体が動きやすくなります。

足裏のどこで身体を支えているのかを確認してみましょう。


③ 体幹の安定性

アプローチに必要なのは、腹筋を強く固めることではありません。

軽い前傾姿勢のまま、

骨盤と胸郭の位置関係を大きく崩さずにクラブを動かせること

が重要です。

おすすめなのが、パロフプレスなどのアンチローテーショントレーニングです。

身体を回されそうになる力に対して、呼吸を続けながら姿勢を保ちます。

「固める」のではなく、「動きの中で安定させる」感覚を身につけます。


④ 股関節で身体を支える能力

アプローチではスイングが小さいため、身体を大きく移動させる必要はありません。

だからこそ、

股関節の上に骨盤を安定させておく能力

が重要です。

片脚立ちやスプリットスタンスで、

  • 骨盤が左右へ大きく動かない

  • 膝が内側へ入らない

  • 上半身が過度に傾かない

状態を作れるか確認します。

股関節で身体を支えられると、スイング中に膝や腰で余計な修正をする必要が少なくなります。




おすすめのフィジカルトレーニング


アプローチの再現性を高めるためには、重い重量を持つトレーニングだけが必要なわけではありません。


おすすめしたいのは、

① ヒップヒンジ前傾姿勢を股関節から作る。

② パロフプレス骨盤と体幹を安定させる。

③ 骨盤を安定させた胸郭回旋下半身と上半身のセパレーションを高める。

④ スプリットスタンスでの荷重練習左右の足で身体を安定して支える。

⑤ デッドバグ手脚を動かしながら体幹を安定させる。

というトレーニングです。




共通しているのは、

「大きく動けるようにする」より、「動いても姿勢が崩れない身体を作る」

という考え方です。


コースでは傾斜がさらに難易度を上げる


練習場では打てるのに、コースではダフリやトップが増える。


その理由の一つが傾斜です。


コースでは、

  • 左足上がり

  • 左足下がり

  • つま先上がり

  • つま先下がり

など、平らではない場所から打つことがあります。


地面の角度が変われば、足裏への荷重や骨盤・背骨の位置も変化します。

そのため平地では姿勢を保てても、傾斜では身体が大きく動いてしまう人もいます。


つまりアプローチの安定性には、

「平地で姿勢を保てる能力」だけでなく、「環境が変わっても姿勢を調整できる能力」

も必要になります。


ダフリ・トップを「手先だけ」で直そうとしない


ダフリが出ると、クラブを浮かせたくなります。

トップが出ると、今度はクラブを地面へ下ろしたくなります。

しかし、身体の高さや前傾姿勢そのものが毎回変わっている場合、手でクラブを調整し続けることになります。

それでは再現性は高まりません。


大切なのは、

クラブを毎回同じ場所へ戻しやすい身体の土台を作ること。


アプローチでミスが続いている方は、クラブの振り方だけでなく、

「自分の身体はインパクトまで同じ姿勢を保てているか?」

という視点でも確認してみてください。


美ライトフィットネスでは、アプローチの技術指導だけではなく、


  • ヒップヒンジ

  • 足裏の荷重

  • 股関節の可動性と安定性

  • 体幹機能

  • 胸郭と骨盤のセパレーション

  • バランス能力

  • 前傾姿勢を維持する能力

などを確認し、ゴルフ動作を支える身体機能を評価しています。


アプローチでダフリやトップが続く原因は、必ずしも手首やクラブの使い方だけにあるとは限りません。

「手先を直す前に、姿勢を保てる身体をつくる。」

それが、アプローチの再現性を高めるための一つの重要な考え方です。


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